ラストバウスでロッキー・ホラー・ショー！ [上映]
カワハロが終わってから、あっという間に春…。
春はお別れの季節です。
皆旅立って、行くんです。
というわけで、なんとロッキー・ホラー・ショー定期上映の聖地、吉祥寺バウスシアターが閉館になります。
桜も散り始め、刻一刻とバウスシアター閉館が近づく中、ふと過去を振り返り、今を見つめ直したのでちょっと書き記しておこうかなと。
まだ、高校を出て間もない私は、日本でのロッキー・ホラー・ショー上映やライブなどを主催していた「ロッキー・ホラー・ショー＆ライブ実行委員会」で、お手伝いを始めたい！ロッキー・ホラー・ショーで皆で楽しく遊ぶ場を作ってる人達のお手伝いをしたい！っていうか、ロッキー・ホラー・ショー好き過ぎる！と、今とあまり変わらない理由で飛び込みました。
高校卒業してからは、ヘアメイクの学校に通いつつ、バイトもしちゃって、実行委員会のお手伝いもしちゃって、それとは別にファンクラブである【LIP'S】でもお手伝いしちゃって…いやあ、若いって凄い（笑）。
その後、バウスシアターで定期上映やFLIX上映が始まり、月に２回も上映がある上に、準備だ飲み会だと、本当にロッキー・ホラー・ショー（と、米米（笑））一色の日々でした。
六本木のFLIXで仮装＆パフォーマンスデビューをし、続いてはいよいよバウスシアターでのパフォーマンスデビュー。スペマジェだったかなあ。衣装をお借りして、とても楽しかったので、味を占めてしまい、とうとうフランクに手を出してしまいました。
当時はお金がそんなにないから、フランクヅラを買えずに手持ちの金髪ヅラを被って、SERIKAのお下がりのビスチェ（サイズは自分で変えた）とガーターベルト（今でも使ってる）で挑みました。実家であるにも関わらず、夜中にビデオを見ながら、左右逆転に気をつけながら、広いステージを想像しながらパフォーマンスの練習をする日々でした…やだ、アタシかわいい！（笑）。
いよいよ、フランクデビュー当日…
ぶっちゃけもう覚えてないので割愛（笑）。
でもね、とっても楽しかったのは確かです。今の私がいるんですから。
今回、バウスが記念本を作るにあたり、写真を提供させていただくこととなり、クローゼットをひっくり返して写真を選びました。選んでいると、とても懐かしい顔が沢山写ってます。
当時、バウスでロッキー・ホラー・ショー上映の度に会ってた友達の中には、現在疎遠になってしまった人が沢山います。
彼らとは、本当に本当に楽しい日々を過ごしました。できることなら、彼らとも毎月飲みたいくらい。
けれども、人にはそれぞれ事情があります。上映に通う顔ぶれは、だいたい上映館ごとに半分くらい入れ替わります。そして、また半分が入れ替わり…。
今では、ほとんどのパフォーマーがバウスシアター未経験です。
でも、それでいいのです。
どんどん、新しい世代が受け継いでいかねば、いつの日かロッキー・ホラー・ショーが流れる映画館から賑やかな声が消えてしまいますから。
本当は、友達として大好きだった過去の仲間ともっと密に連絡を取って会うべきかもしれない。電話口で「SENちゃんに会いたいよぅ…」と皆の前で泣いている場合ではない。動け！と思います。
けれども、私の身体と脳みそはひとつ。おっぱいはふたつ。１日は24時間。１年は365日（基本）。そうなると、どうしても会える人、やれることが限られてきます。
そこで私が最も優先しなくてはいけないのは、「今」なんです。
「過去」の上映で培った知識と度胸と技術、そして「今」のパフォーマーやファンの皆にそれらを伝えて「未来」に向かう。
決して過去をおろそかにしようという意味ではなく、「今」ここで、ロッキー・ホラー・ショーが大好きで、でもその想いをどうしたらいいかわからない人たちに「ここにおいでよ！」と伝えることや、想いをぶつける術を教えることが、ファンクラブの会長としてやるべきことだと思っています。
ですが、バウスシアターという、自分のロッキー・ホラー・ショーの思い出が沢山みっちりと詰まった映画館の閉館は、さみしくてついつい過去を振り返ってしまってなかなか前に進めません。
でも、過去の見方が前向きなのです。
過去、バウスシアターで一緒に踊ったみんなと、またタイムワープを踊りたい！そう、それはラストのスペマジェとスぺリフが突然バラライカの鳴るタイムワープで踊るように！！
そこで、ここ数年、各種SNSやネット、SERIKAのライブやカワハロで再会した、旧友の皆さんにお願いです。
バウスシアターのラスト上映に来て！
アタシ、頑張ってるから！ 会長だから告知するとかそんなんじゃなくて！ アタシは、みんなが「まだやってんの！？（笑）」ってあきれるほど、ロッキー・ホラー・ショーが好きで、ずっとずっと続けてきたから！ だから、ラストバウスで一緒に遊ぼうよ！ みんな集まって、バウスシアターにお別れしようよ！！！！
あと、爆音上映なので、今まで聴いたことのない音で聴けます。
んーと、あと、DCP上映だから綺麗です。
それから、トイレとか昔のままだから懐かしいです。
でも、もうカレー屋はありません。
西友は相変わらずガラガラです。
昔みんなで年越しライブした後に打ち上げた下の小屋が今はカフェになってるんだよ！
あとねー、あとねー、ベンチシートはなくなったけど、椅子は良くなったよ！
それとね、うーんと…アタシ、太った（泣）。
とにかく来て！
ぶっちゃけ、上映の集客とかじゃなくて、単純にみんなとバウスシアターで思い出を語りたいのですよ！バウスシアターさん、ごめんなさい！！（笑）
というわけで、５月のバウスラスト上映の詳細はこちら。
25日のロッキー・ホラー・ショーの前はファンパラだって！
でも私たちは準備で見られないけどね！
■■THE LAST BAUS～さよならバウスシアター、最後の宴■■
公式サイト
http://www.bakuon-bb.net/
ロッキー・ホラー・ショー
5/18（日）20：30 開宴
5/25（日）20：30 開宴
※両日ともに上映前にプレショー＆タイムワープのレクチャーあります！
料金：前売＆当日 1,500円
チケットお取扱い：4/19（土）より
イープラス
バウスシアター窓口
全国のファミリーマート店内端末[Fami ポート]
ディスクユニオン（新宿本館、新宿シネマ館、
お茶の水駅前店、吉祥寺店にて販売予定）
◎各回会場は15分前から整理番号順での入場
◎10：30より整理券の配布＆当日券販売開始
◎全席自由（関係者席への着席はご遠慮下さい。）
なお、LIP'Sは主催ではありませんので、詳細は映画館までお問い合わせください。
それではみなさん！
レッツ！ドゥ！ザ！タイム！ワープ…… アゲェェェェェン！！！！
思い出の地 [上映]
唐突ですが、先日沖縄に行ってきました。私にとって沖縄は２１世紀を迎えた思い出の地なのです。
2000年のある日、私の携帯に見知らぬ番号から電話がかかってきました。RHPSに関して見知らぬ映画館の担当者などから電話がかかって来るのには慣れっこでしたが、さすがに沖縄と聞きまして、ビビリました。内容は、新世紀をRHPS上映で迎えたいということでした。
というわけで、飛行機でビューンと飛んで向かったのが2000年12月31日。沖縄に到着してからは、ホテルにチェックイン→打ち合わせ→食事（沖縄料理の居酒屋）→準備→イベント会場へという段取り。今回は、なんと屋外にスクリーンを作っての上映でした。沖縄の国際通りにある『パレットくもじ』のイベントスペースで行われた年越しイベントの一環です。予定では、カウントダウン→プレショーとなるはずでしたが、さすがに新世紀を迎えるだけあって、通常よりも人手が多く、皆興奮してました。もちろん日本人だけでなく、米国海軍の皆さんも大盛り上がりで収拾がつかなくなりました。
0：00を過ぎると同時に、盛り上がった観客達は叫び、歌い、持ってるものを色々投げ初めて、とうとうビール瓶を投げ怒号が飛び交い始めました。もう、暴動です。ステージ上には投げられたビンや食べ物が散らかり、そんなところでパフォーマンスしたら確実に怪我をするし、ましてや興奮しまくっている観客に襲われるという理由から、私達は仮説テントで待機することになりました。しばらく「困ったねー」なんて話していると、パトカーがやってきました。警察沙汰になった様子です。でも、もう露出度の高い服でスタンバっているのでどうにも外の様子を見にいけません。途中でプロデューサーが報告に来るのを聞きながら、自分達の出番を待つばかりです。やがて落ち着いた観衆の前に出る瞬間がやってきました。でも、まだステージの周りにはパトカーや警官がおり、再び暴動が始まらないように見守っています。で、こちらのパフォーマンスの一曲が始まったわけですが、その曲は…タッチミーです。警官に囲まれてタッチミーを踊ったのは初めてです。なんか露出度の高い服でクネクネとお色気ムンムンで警官の前で踊っていると、悪いことしてるのに、見守られているみたいな不思議な状況に胸がドキドキしました。その後、屋外で上映するとセリフもレスポンスもあんまり聞こえないという教訓を学びましたが、パフォ＆上映はつつがなく終わりました。
こうして、ハードな新世紀を迎えたパフォーマー一行は昼過ぎの便で東京に戻りました。沖縄を出る前に昼食を取ったのですが、元旦ですのでどこもかしこも店が開いてません。そんな中、一軒のインド料理店を見つけてカレーを食べました。正月早々沖縄でインドカレーです。もう、全く正月らしくないったらありゃしない。でも、美味しかったので満足しましたが。こうして沖縄を後にしたわけですが、飛行機の中で突然あることに気が付きました。……海を見ていない。しかも、２４時間未満の滞在時間。私は本当にRHPSのためだけに沖縄に行ってきたんだなぁと実感しました。
というわけで、ちょっと沖縄へ行ったついでに、思い出の地「パレットくもじ」まで足を伸ばしました。こうして、日本全国RHPS行脚をし続けて、いずれ４７都道府県全てにRHPS上映の思い出の場所ができたらいいなと思っています。