『極音上映』と『爆音上映』 [ロッキー・ホラー・ショー]
みなさま、こんにちは。
そろそろ、会長引退記事を下げてもいいかな?と思いまして、
ずーっと気になっていた『極音上映』の感想を書こうと思います。
4/21(木)の夜。
『爆音上映』ではロッキー・ホラーを何度か上映しており、なんとなく浮気する気分で立川シネマシティへと向かいました。
道中ずっと気になっていたのは、『爆音』と『極音』の違いです。
今回観るのは、劇団☆新感線のゲキ×シネ『五右衛門ロック』。
この作品を初めて観たのは、今はゴジラが歌舞伎町一帯を見下ろしている、アノ場所にあった新宿コマ劇場での上演でした。
私は、自分のいつも遊んでいる街…しかもコマ劇場に劇団☆新感線が!!!と、ワクワクしたものです。
中には当時の歌舞伎町を怖がっている人もいたようですが、歌舞伎町が遊び場と化してた当時は、そんな人たちに「大丈夫だよ!怖くないよ!プロは素人に下手に手を出さないし、ホストは「いらない」って言えばしつこく追いかけてくることはないし、黒人は目を合わさないで素通りすれば大丈夫だし(ただし、目を合わせるとタクシー乗るまでついてくるからお気をつけて!)と言って、コマ劇場が無くなる前にぜひ見てほしいと熱弁していました。
その『五右衛門ロック』は、劇場ではもちろんのこと、ゲキ×シネとして映画館で、そしてもちろんDVDでも何度も観ています。
それなのに!ああ、それなのに!
今更、泣くなんて!!!!!
いや、むしろ、今だから、泣いてしまったのかもしれません。
初めての立川シネマシティ。
降り立った立川駅の大きさに震えながら、同行者と地図を確認しつつ向かいます。思ったよりも時間がかかり、開演ギリギリになりました。
あれ?「開映」じゃなくて、「開演」?
実は、この日は劇団☆新感線エグゼクティブプロデューサー細川展裕氏&音楽・映画等様々な分野で活躍するプロデューサーであり、ディレクターでもある立川直樹氏のトークショーがあったのです!←ほぼG×C公式サイトからの抜粋。
客席内に入ると、それぞれの座席に独特の照明が付いています。
ん?なんかこの光景見たことあるぞ…
ああ!
『ロッキー・ホラー・ショー』(以下RHS)の“Over at the Frankenstein Palace”の時に、客席でペンラ&サイリウムをかざしてる時みたいなんだ!!!!!
なんてすばらしい映画館なのでしょう!
スクリーンの前には柵があり、簡単にスクリーンには触れられないようになっています。
そうか、これはRHSのパフォーマンスの時に慣れない人が触ってしまわないようにするためなんだ!!!!
更には、ステージは無くて、フラットになっているところにトークショー用のテーブルとイスを置いてあります。
段差がない分広さがあり、パフォーマンスにはうってつけ!
立川シネマシティさん、RHSの上映をパフォーマンス付でやる気満々ジャン!(※確実に違います(笑)
そんなアホなことを考えている間に、トークショーのスタート。
劇団☆新感線ファンにはおなじみの細川氏が、なんかやたらと眩しがっているなぁ…と思っていたら、来場者の中で劇団☆新感線を生で観たことある人とか、ゲキ×シネだけの人とかに手をあげてもらい始め、数を数えようとしています。なるほど、それはこの照明だと眩しくてわかりにくいですね。
ということは、パフォーマンス中にスポットライトを当てるのは難しいかな?でもスクリーンの高さがあるからいける?
トークショーでは、何故かデニス・ホッパーの話になっていたりしましたが、五右衛門シリーズの最初の一歩辺りの話が聴けて面白かったです。
さて、本篇。
『五右衛門ロック』は大好きなので、劇場はもちろん、映画館、自宅で何度も観ています。しかも自宅で観る時は「海を渡った侍」をヘビロテするなど、かなり偏った見方をしています(笑)。おっと、話がそれた。戒め、戒め。
それだけ観まくっているんだから、まぁ、ちょっと音の違いとか考えながら、余裕ぶっこいて観るかぁ…と軽い気持ちでいました。
ところが、びっくり。
今迄、映画館で体感したことがないほどの興奮を覚えました!
まずは、音!さすが極音上映!
特に、大勢で歌うシーンは圧巻です。「劇場で観ているのと遜色ないのでは!?」と思うほど。
さらには、台詞が耳に入りやすい!
音の質の問題なのか、今回は台詞や歌詞のひとつひとつが、どんどんと心に入ってくるのです。
もちろん、過去のゲキ×シネ上映でも同じようなことを感じたけど、それを上回っていて、ほんと初めてコマ劇場で観た時の高揚感を感じました。
あー、あとは、『五右衛門ロック』だったからかもしれない。
コマ劇場独特の客席がスクリーンに映った時に聴こえる音の広がりが、コマ劇場での公演を思い出すのかもしれない。
ほかの映画館で観た時よりも、コマ劇場を感じた気がします。
観終わってから、同じく何度も観ている同行者と「やっぱ、『五右衛門ロック』って面白いよね!」と話していました。散々観て、語っているのに(笑)。
私は、左門字が大好きなんですよ!
もう、なんだかんだ言って、五右衛門のこと好きなんだろ!!!!みたいな。
時にはわがままに、時にはカッコよく、時には弱く、まっすぐとブレない芯をしっかりと持つ男、岩倉左門字。マジ最高!はー、左門字のギターと歌で踊りたい。
はっ!
極音上映の感想を書くつもりが、左門字愛を語り始めてる(笑)。
軌道修正。
以上で、『極音上映』の良さがうまく皆さんに伝わっていると良いのですが…。
ではここで、『極音』と『爆音』の違いを私が感じたレベルでまとめてみます。
まずは、ロッキー・ホラーの上映ではおなじみの『爆音上映』。
私の『爆音上映』初体験は、『悪魔のいけにえ』なんですね。
バウスシアターで、ぎゅいんぎゅいんと鳴り響くチェーンソウの音は圧巻でした。
こちらも何度も観ている映画なんですが、すっかり慣れた突然彼がバーンと出てくるシーンで、わかっているのにビクッとしたりしてました(笑)。
そしてRHS上映です。
それこそRHSなんてもう脳内再生できるほどどころか、たぶん北島マヤのように「一人ロッキー・ホラー」ができるレベルです(笑)。それでも、新たな発見がありました。
『爆音上映』も『極音上映』も、ただ音を大きくしているのではなく、聴きやすいように調整しているのです。
その「調整」に大きな違いがあると思いました。
『爆音上映』で観たRHSでは、私の知らない音が聞こえてきました(笑)。
普段は気にしていない、ちょっととした物音とか、台詞や歌の息づかい…まぁ、それはヘッドホンで大音量で聴いたりしてはいましたが(笑)。
それから、演奏に関して、調整する人が「この楽器を聴かせたい!」というのがひしひしと伝わってくる感じです。音を調整している人の「これを聴かせたい!」がとっても伝わってきます。
というのも、『爆音上映』の主催者である樋口さんが調整して操作している時と、ショー&ライブで音響を担当した泰三さんが操作している時では、微妙に「聴かせたい、聴きたい音」が異なるのです。
これが面白い。
あれ?なんかいつもの爆音と違うな~と思って泰三さんに聞いてみたら、最終的な調整は会場で泰三さんがしていたそうです。もちろん、土台はしっかりと樋口さんが作ってました。会場では「会場の音」がありますから、当然です。
でも、人間の耳で判断するのですから、そこに「好み」が現れたんだと思います。
一方の『極音上映』。
こちらは、全体の音を大きくし、クオリティを上げることを基本として調整している気がしました。
だから、劇場にいるような臨場感を味わえたんだと思います。
もちろん、調整している人のこだわりがあるかと思いますが、まだほかの作品を観たことがないので…。
主催者の主旨とは、ちょっと違うかもしれません…。あくまで私見です。
この「こだわり」と「臨場感」が『爆音』と『極音』の違いではないでしょうか。
両方ご覧になったみなさん、いかがでしょう?
あとは、スピーカと設備が整っていれば、全国各地で上映できるのが『爆音上映』。
映画館独自の興行なので、全国各地には行けないけれど、常に確実に上映できる場所=映画館がある『極音上映』というのもそれぞれの異なる魅力ですね!
というわけで、「極音バージン」は五右衛門に奪われたわけですが、見事にジャネットのように味を占めてしまったので、『極音上映』でもロッキー・ホラー・ショーの上映をお願いしたいです!
もちろん『爆音上映』も!!!
ロッキー・ホラーの素晴らしさを『爆音』と『極音』それぞれの魅力を使って伝えてください!!!!!
ちゃんと、お掃除手伝いますからぁっ!!!
そろそろ、会長引退記事を下げてもいいかな?と思いまして、
ずーっと気になっていた『極音上映』の感想を書こうと思います。
4/21(木)の夜。
『爆音上映』ではロッキー・ホラーを何度か上映しており、なんとなく浮気する気分で立川シネマシティへと向かいました。
道中ずっと気になっていたのは、『爆音』と『極音』の違いです。
今回観るのは、劇団☆新感線のゲキ×シネ『五右衛門ロック』。
この作品を初めて観たのは、今はゴジラが歌舞伎町一帯を見下ろしている、アノ場所にあった新宿コマ劇場での上演でした。
私は、自分のいつも遊んでいる街…しかもコマ劇場に劇団☆新感線が!!!と、ワクワクしたものです。
中には当時の歌舞伎町を怖がっている人もいたようですが、歌舞伎町が遊び場と化してた当時は、そんな人たちに「大丈夫だよ!怖くないよ!プロは素人に下手に手を出さないし、ホストは「いらない」って言えばしつこく追いかけてくることはないし、黒人は目を合わさないで素通りすれば大丈夫だし(ただし、目を合わせるとタクシー乗るまでついてくるからお気をつけて!)と言って、コマ劇場が無くなる前にぜひ見てほしいと熱弁していました。
その『五右衛門ロック』は、劇場ではもちろんのこと、ゲキ×シネとして映画館で、そしてもちろんDVDでも何度も観ています。
それなのに!ああ、それなのに!
今更、泣くなんて!!!!!
いや、むしろ、今だから、泣いてしまったのかもしれません。
初めての立川シネマシティ。
降り立った立川駅の大きさに震えながら、同行者と地図を確認しつつ向かいます。思ったよりも時間がかかり、開演ギリギリになりました。
あれ?「開映」じゃなくて、「開演」?
実は、この日は劇団☆新感線エグゼクティブプロデューサー細川展裕氏&音楽・映画等様々な分野で活躍するプロデューサーであり、ディレクターでもある立川直樹氏のトークショーがあったのです!←ほぼG×C公式サイトからの抜粋。
客席内に入ると、それぞれの座席に独特の照明が付いています。
ん?なんかこの光景見たことあるぞ…
ああ!
『ロッキー・ホラー・ショー』(以下RHS)の“Over at the Frankenstein Palace”の時に、客席でペンラ&サイリウムをかざしてる時みたいなんだ!!!!!
なんてすばらしい映画館なのでしょう!
スクリーンの前には柵があり、簡単にスクリーンには触れられないようになっています。
そうか、これはRHSのパフォーマンスの時に慣れない人が触ってしまわないようにするためなんだ!!!!
更には、ステージは無くて、フラットになっているところにトークショー用のテーブルとイスを置いてあります。
段差がない分広さがあり、パフォーマンスにはうってつけ!
立川シネマシティさん、RHSの上映をパフォーマンス付でやる気満々ジャン!(※確実に違います(笑)
そんなアホなことを考えている間に、トークショーのスタート。
劇団☆新感線ファンにはおなじみの細川氏が、なんかやたらと眩しがっているなぁ…と思っていたら、来場者の中で劇団☆新感線を生で観たことある人とか、ゲキ×シネだけの人とかに手をあげてもらい始め、数を数えようとしています。なるほど、それはこの照明だと眩しくてわかりにくいですね。
ということは、パフォーマンス中にスポットライトを当てるのは難しいかな?でもスクリーンの高さがあるからいける?
トークショーでは、何故かデニス・ホッパーの話になっていたりしましたが、五右衛門シリーズの最初の一歩辺りの話が聴けて面白かったです。
さて、本篇。
『五右衛門ロック』は大好きなので、劇場はもちろん、映画館、自宅で何度も観ています。しかも自宅で観る時は「海を渡った侍」をヘビロテするなど、かなり偏った見方をしています(笑)。おっと、話がそれた。戒め、戒め。
それだけ観まくっているんだから、まぁ、ちょっと音の違いとか考えながら、余裕ぶっこいて観るかぁ…と軽い気持ちでいました。
ところが、びっくり。
今迄、映画館で体感したことがないほどの興奮を覚えました!
まずは、音!さすが極音上映!
特に、大勢で歌うシーンは圧巻です。「劇場で観ているのと遜色ないのでは!?」と思うほど。
さらには、台詞が耳に入りやすい!
音の質の問題なのか、今回は台詞や歌詞のひとつひとつが、どんどんと心に入ってくるのです。
もちろん、過去のゲキ×シネ上映でも同じようなことを感じたけど、それを上回っていて、ほんと初めてコマ劇場で観た時の高揚感を感じました。
あー、あとは、『五右衛門ロック』だったからかもしれない。
コマ劇場独特の客席がスクリーンに映った時に聴こえる音の広がりが、コマ劇場での公演を思い出すのかもしれない。
ほかの映画館で観た時よりも、コマ劇場を感じた気がします。
観終わってから、同じく何度も観ている同行者と「やっぱ、『五右衛門ロック』って面白いよね!」と話していました。散々観て、語っているのに(笑)。
私は、左門字が大好きなんですよ!
もう、なんだかんだ言って、五右衛門のこと好きなんだろ!!!!みたいな。
時にはわがままに、時にはカッコよく、時には弱く、まっすぐとブレない芯をしっかりと持つ男、岩倉左門字。マジ最高!はー、左門字のギターと歌で踊りたい。
はっ!
極音上映の感想を書くつもりが、左門字愛を語り始めてる(笑)。
軌道修正。
以上で、『極音上映』の良さがうまく皆さんに伝わっていると良いのですが…。
ではここで、『極音』と『爆音』の違いを私が感じたレベルでまとめてみます。
まずは、ロッキー・ホラーの上映ではおなじみの『爆音上映』。
私の『爆音上映』初体験は、『悪魔のいけにえ』なんですね。
バウスシアターで、ぎゅいんぎゅいんと鳴り響くチェーンソウの音は圧巻でした。
こちらも何度も観ている映画なんですが、すっかり慣れた突然彼がバーンと出てくるシーンで、わかっているのにビクッとしたりしてました(笑)。
そしてRHS上映です。
それこそRHSなんてもう脳内再生できるほどどころか、たぶん北島マヤのように「一人ロッキー・ホラー」ができるレベルです(笑)。それでも、新たな発見がありました。
『爆音上映』も『極音上映』も、ただ音を大きくしているのではなく、聴きやすいように調整しているのです。
その「調整」に大きな違いがあると思いました。
『爆音上映』で観たRHSでは、私の知らない音が聞こえてきました(笑)。
普段は気にしていない、ちょっととした物音とか、台詞や歌の息づかい…まぁ、それはヘッドホンで大音量で聴いたりしてはいましたが(笑)。
それから、演奏に関して、調整する人が「この楽器を聴かせたい!」というのがひしひしと伝わってくる感じです。音を調整している人の「これを聴かせたい!」がとっても伝わってきます。
というのも、『爆音上映』の主催者である樋口さんが調整して操作している時と、ショー&ライブで音響を担当した泰三さんが操作している時では、微妙に「聴かせたい、聴きたい音」が異なるのです。
これが面白い。
あれ?なんかいつもの爆音と違うな~と思って泰三さんに聞いてみたら、最終的な調整は会場で泰三さんがしていたそうです。もちろん、土台はしっかりと樋口さんが作ってました。会場では「会場の音」がありますから、当然です。
でも、人間の耳で判断するのですから、そこに「好み」が現れたんだと思います。
一方の『極音上映』。
こちらは、全体の音を大きくし、クオリティを上げることを基本として調整している気がしました。
だから、劇場にいるような臨場感を味わえたんだと思います。
もちろん、調整している人のこだわりがあるかと思いますが、まだほかの作品を観たことがないので…。
主催者の主旨とは、ちょっと違うかもしれません…。あくまで私見です。
この「こだわり」と「臨場感」が『爆音』と『極音』の違いではないでしょうか。
両方ご覧になったみなさん、いかがでしょう?
あとは、スピーカと設備が整っていれば、全国各地で上映できるのが『爆音上映』。
映画館独自の興行なので、全国各地には行けないけれど、常に確実に上映できる場所=映画館がある『極音上映』というのもそれぞれの異なる魅力ですね!
というわけで、「極音バージン」は五右衛門に奪われたわけですが、見事にジャネットのように味を占めてしまったので、『極音上映』でもロッキー・ホラー・ショーの上映をお願いしたいです!
もちろん『爆音上映』も!!!
ロッキー・ホラーの素晴らしさを『爆音』と『極音』それぞれの魅力を使って伝えてください!!!!!
ちゃんと、お掃除手伝いますからぁっ!!!
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